名古屋市公会堂

大地震があった日、私は、翌日のコンサートのリハーサルのために、名古屋芸術創造センターにいた。

一回目の揺れのときは、建物の1階にいて、ちょうど缶ジュースを買おうと、お財布に手をやりながら頭をかたむけたときだった。

めまいがしたような気がして、、あれ?おかしくなったかな。と思ったのだが、周りにある、ブラインドカーテンがゆっさゆっさと揺れているのを見て、地震だと気付いた。

そして突然、「非常口はこちらです!!非常口はこちらです!!」誘導灯からアナウンスが聞こえてきた。思わず、外にでる。すると、いままで感じたことのない、揺れが。

まるで、大地全部が船なんじゃないかと思えるように、左右に揺れてる。隣のビルを見上げたら、ビルも揺れているのがわかった。これは、尋常じゃない。そう思ったのだけど、震度4だったので、とりあえず、リハーサル室のある地下に降りて行った。

そしてまた二度目の地震。もしかしたら、このまま地下に閉じ込められるかも。という不安もありながら

その時間をやりすごす。そこで、福島が震源であることを聞くが、たいした情報もないままリハーサルがはじまった。

そしてその夜は、明日本番の準備に追われながらも、テレビから流れてくるあまりに悲惨な被災地の様子に、、涙がとまらなくなった。でも、いつ、こちらもどうなるかわからないのだから、今をとにかく一生懸命生きようって、思い、眠りに就いた。

そして翌日本番の日、朝から別の仕事で大垣文化センターに行き、その足で、名古屋まで。

写真はリハーサルの様子。久しぶりのオーケストラとの共演。

被災地では大変なことになっている。ということを全くなんの情報のないまま、リハーサルが進み、本番が始まった。

今回、私は、「マダムバタフライ」ある晴れた日 を歌わせて頂いた。

私の持ち歌ではないので、どう、表現できるか不安だったけれど・。。

あと、テノールさんと二人で乾杯の歌。

そして、メゾの佐藤文美さんと 「カルメン」からジプシーソング。フラメンコダンサーの人たちが横で踊ってくださって大変盛り上がった。

第二部では、名古屋少年少女合唱団のみなさんの、心洗われる歌声に、聞き惚れ、最後は会場のお客様とともに、見上げてごらん夜の星を で、コンサートはおわり。

そして、家に帰ってから、被災地のニュースを見、今日の出来事を日記に書くべきかどうすべきか

ものすごく悩んだのだけど、その後やはり、あの時、こんなことをしていた。という事は書いておいてもいいのじゃないかと、思い、公開することにした。

被災していない私たちは、被災地へ愛の気持ちを持ちながらも、今、ここで、自分に出来ることをやるべきだと思った。

原発にも、意識があると聞いた。私は、そんなこと考えたこともなかった。いまは、感謝の気持ちを向けている。

すべてに感謝をしながら、また、歌を歌う。

Comments (3)
  1. 無事に終わったようで何より。少し気にしてましたから。

    もし原発を稼働させないと私たちの使える電力は2/3以下になる。CO2を出さない発電というメリットも。
     ただ大事故が起きたときの影響の深刻さは計り知れない。人間のやることに絶対安全はない。

     対応は国によっってまちまち。ヨーロッパでもフランスは原発推進。ドイツや北欧諸国は脱原発の方向。
     ではドイツや北欧諸国では2/3の電力で我慢しているかというと、それでは産業が成り立たない。そのため不足する電力を他の国から買うことになる。売る方の国はその電力を原発で作っている。結局、危険を他の国に転化するだけという話。

    結局、原発の稼働になしには近代産業国家はなりたたない。

    だからこそ福島の事故は大きな被害を起こす前に早く収束して欲しい。

    11日に亡くなった一万の魂は、日本・東北・イーハトーヴ発の「銀河鉄道」に乗って、「星めぐりの歌」の聞こえる幻想四次元の彼方へ旅立たれたのでしょうか。合掌

    1. けい より:

      めいおんにしぴーさま   ありがとうございます。カルメンは結局メゾの方が歌う事になり、私は蝶々さんのアリアと、椿姫の乾杯の2曲となりました。

      やっぱり、原発って、どうにも必要なんですね。でも、悪者にしてはいけないですね。一所懸命、私たちの生活を潤してくれているんだから。今回は、原発の仕組みをちょっとお勉強させてもらえました。
      ああ、1万の魂が、銀河鉄道 に乗って。。。。双子の星が奏でる 星めぐりのうたをききながら、旅立たれた・・そう思いたいです。

  2. ピンバック: 生きてみよう 今日を

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